乗馬クラブS

速歩のシートと常歩のシートの違い、大きく動かされるお尻(604、605鞍目)

クラブに着くと、第一馬場の端っこに雪が残ってる。
去年は暖冬であまり雪が降らなかったから、今年は冬季営業をやるみたい
だけど、雪で馬場が凍るとレッスンキャンセルになる可能性もある。
今年の冬は何回来られるかな?

いつもなら、1月中旬から2月末まで来られないので、営業して
くれるのはありがたい。
ベルちゃんにも会えるしね❤

最近は毎週ベルに会っていたから、1週間以上会えないと
寂しくなっちゃう><

604鞍目@ベル

厩舎へ行って「ベル~~❤❤」と呼ぶと。
鼻ラッパで答えてくれた♪
かなり寒いので、しばしベルで温まる。

かなり狭くなった第一馬場に入って、常歩。
「大きく体を使わせて、肩をしっかり使わせて歩かせる。」
それって、私はどうしたらいいの?

「まず、自分の背中・骨盤・股関節が大きく自由に動ける
ゆとりを与えること、それでシートの仕事は終わり。」

「次は脚、脚を使う時に自分が固くなって使ってしまうと、
せっかく大きく動けるようにしたのに馬の邪魔をしてしまう。
ゆったり、大きく動ける状態で脚ね。」
難しいよそれ。
「動きを止めて脚じゃなくて、動きを使って脚を使えばいい。」

固くならないように脚を使おうと意識しすぎると逆に固くなるw
常歩を少し元気にしたところで、軽速歩へ。

いつものテケテケ速歩、小股でゆっくりで安心出来る。
けど、これは体を使っていないリズムもスピードも
ゆっくりな速歩。

ここから少しずつ元気にしていく。
「もう少しスピードUP、もう少し、もう少し」
とスピードUPを求められる。
「今、スピードUPしたらリズムが早くなったね。」
うん。

「早くなったリズムをゆっくりにしたい時に、
馬を止めてゆっくりにしたね?」
う~ん、そんなつもりなかったけど?

「今、スピードが早くなった時に、肩の前後の動きの回転数が
上がってスピードが上がったから、リズムが早くなった。」
先生が腕を前後に動かして見せてくれる。

「もちろん、それでも少しは歩幅は広がるけど、馬の肩が前後の動きじゃなくて
肩を(回すように)大きく動かせば、リズムは早くなれない。」
先生が腕を肩から回すような動きをする。

で、そんな風に馬を大きく動かすには、私はどうしたらいいの?
「スピードを早くするけど、その中でもっと馬を大きく前に出しに行く。」

??だから、私がどうしたら馬が大きく前に出れるの?
自分が大きく動けばいいの?
「自分だけじゃない馬も、自分が大きく動けるようにしておいて。」
動けるように?動くんじゃなくて?
「動けるようにしておいて、脚で推進して馬をもっと大きく動かす。
それで馬が大きく動き始めたらそのまま着いていけばいい。」

うーん、何だかモヤモヤして、イメージが沸かない。
シート(骨盤・股関節)が自由に動けるように、脚で推進する」
ってことらしい。

自分で動くんじゃなく「動ける」状態ってとこが重要。
自分から動きに行ったら駄目なんだ。
「馬にポンって押されたら、どこまででも自由に動ける状態ね。」
って…

先生に「固くなるぐらいなら脚を使うな。」と言われてから
ずっと脚を使うことを放棄していた私にはかなり難易度が高い。
しかも、バランスが脆くて固くなりやすい体型…orz

再び軽速歩でスピードをあげていく。
早くなってもいいからスピードを落とさない。
「大きく肩と背中を使わせるから、同じスピードでも
リズムがゆっくりになれるように。」

全然イメージがわからない、リズムもゆっくりにならない。
「今、軽速歩で立つ時にどっこいしょて見えるよ。」
「もっと軽やかにパッパッパッって軽快にお尻が動けるように。」
だって、動くのは馬に押されてでしょ?

「馬に押されてだけど、ドライアイスを机の上で押すのと、
コップを押すのとどっちが軽い力で大きく動く?」
ドライアイスでしょ?
「馬に押されたっていうより、押したかな?ぐらいで
動けちゃうぐらい軽やかに。」

「より軽い力で大きく動けるには、自分のバランスに
意識を向ける。」
え?バランスなの?緩むんじゃなくて?
「リズム・バランス→サプルネスだからね。」
って、あ・そうか。

よくわからないけど、自分が楽に動けるバランスを探しながら、
軽い力でお尻が動かされるイメージで軽速歩。
歩度の詰め伸ばしの時も同じイメージ。

からの常歩。
常歩でも大きく動かすようにするけど、すぐにベルは
速歩になっちゃう。
苦労していると
「イレギュラーで速歩になった時に、大きく立ったり座ったりしてごらん。」

え?軽速歩していいの?「いいよ」
「もっと大きく動いて、もっと大きく、もっと大きく。」
え?自分で動いていいの?
さっきは自分で動くんじゃなくて動かされるって…混乱!”#$%&’*`
とりあえず言われた通りにやる。

「大きく動いて、大きく動いて常歩。」
と言われるけど、大きく動いていると一向に常歩にならないよ?
何とか拳を動かして常歩におちるけど、セカセカしてすぐ速歩に。

「大きく動いて!」と言われてまた動く。
「大きく動くことでゆっくりなリズムに。」と言われるけど
ベルはどんどんスピードアップしていく。
なんとか止まったところで、

大きく動きながら常歩がわからないよ!!と訴える。
「常歩と速歩とどっちの方が背中の動きが大きい?」
常歩でしょ?
だって速歩で立つ座る大きくしているままで、どうやって
常歩の動きに切り替えればいいのかわからないんだよ。

「常歩は上の動きがないから、上に行かずに水平に変えてあげればいい。」
だって、馬は速歩してて自分も速歩の動きしてるのに、
自分だけ常歩に変えていいの?
「馬を止めるんじゃんくて、前向きに動かしに行く。」

何をしたらいいのか全くイメージができない。
クエスチョンマークが頭の周りにいっぱい出ている。
「一回見せたほうがいいね。」
というわけで乗り替わり。

「イレギュラーで速歩になるでしょ?そうしたら大~~きく動く。」
先生が軽速歩の動きを2,3回するとベルは常歩になる。

え?馬が速歩している時は自分が立つ座るしてるでしょ?
馬が常歩になるのと自分がシートを変えるのとどっちが先なの?
「馬が常歩になるのが先っていうのは、捉え方が遅い。
常歩にするためにもう大きな動きに変えているわけだ。」

え?馬が速歩しているときからもう常歩の動きをするの?
「ううん、常歩の右前左前に降りていく動きっていう捉え方の前に、
常歩の方が動きが大きくてリズムがゆっくりだから、
もっと大きく動けっていうがもう常歩のシートなんだ。」
ええ~~?余計に混乱してわけが分からなくなる…

「軽い力で大きく動けちゃうシートが、リズムをゆっくりに
しなさいっていうシートになる。」
……………まるで理解ができない。
分からなすぎて笑ってしまう。

「お尻を動かしながら、拳を待たせるっていうところは見て分かったね?」
うん、なんとか。
「あとは実践してごらん。」
と言って乗り替わり。

お尻は馬に動かされる、それが速歩と常歩では動かされる度合いが
変わるってことなの?
「速歩で大きく動くとリズムがゆっくりになって、その延長線上に常歩がある。」
???また分からなくなった…orz

速歩で歩度を伸ばす時も大きく動くんでしょ?
「速歩で歩度を伸ばして大きく動かす時は、馬を待たせないでしょ?」
うん。
「常歩に落としたい時は、待たせながら大きく。」
「速歩で程を伸ばす時は、リズムのなかでついていきながら大きく。」

大きくリズムがゆったりの速歩ができれば、同じように
 大きくリズムがゆったりの常歩に落とす時になめらかに移行が出来る。
 待たせるか待たせないかの違い。

ちょっとやるべきことをシンプルにしたい。
ベルがどんどん前に行っても大きく動くことを考えればいい?
「そうだね、まずはそっから行こうか。」
「サカモトのままで大きく動く、脚を前につっぱらないね。」

ちょっと脚で速歩へ、大きく大きく動きながら拳。
「悪くないぞ。」
頭で分かってない割には上手くいった。
大きな動きが分かりやすいように軽速歩で練習。

自分でどんどんやってみる。
速歩から大きく動いて常歩へ。
よくわかってない割に上手く常歩へ落とせる。

「いかんとも、説明し辛い動きでしょ?w」と先生。
うん、自分でやってても原理がわからない。

常歩に落とせることはなんとなく分かったけど、
常歩出歩いている時の緊張感が半端ない。
そこで自分が固くなるからベルがイレギュラーになっちゃうんだ><

とにかく動きを止めないこと、
動きながら拳で待たせること、
常歩になっても緊張したガチッとならないこと、
などを気をつけながら、速歩→常歩の移行を繰り返す。

イレギュラーで速歩に何度もなるけど、動きを止めない
せいかスーパー速歩までは早くならない。
「動いて拳で待たせる。」
を使うと時間はかかるけど収まる。
最初は20歩ぐらいかかったけど、5歩ぐらいでできるように。

でも常歩に落ちたところで、私が緊張するから何度も
イレギュラーで速歩になっちゃう><
先生はケタケタ笑ってる。

ベルは常歩が一番緊張するんだよ~!
「大きくため息ついて、骨盤・股関節を緩ませて。」
ここまで来るとメンタルな問題な気がする。

605鞍目@ローズ

ローズは私のお尻の天敵だった。

すぐに首をあげて背中を固くする子なので、座骨が痛くなっちゃう。
ローズだって背中痛いよね、ごめんねm(_ _)m

でも、ハムストリングが使える様になってからは座骨の痛みは解消出来たはず。
本当に治ったか試すにはいい機会。
てか、今年になって初めての配馬じゃないかな?

そういえば、年始に
「ローズはラスボスだから、年末ぐらいでいい。」って
言ったっけ?先生覚えていたのかな?まさかね。

今まで習った方法をいろいろ駆使して、ローズを柔らかくしてみる。
手前を変える時に鞭を持ち直していると、
「いつも右側に持っていて、馬の右肩をサポートできるように。」

ローズの鞍、膝当てが大きくてお尻の居場所が見つけられない。
「動けばいい、そのうち収まるから。
止まっちゃうといつまでも同じ場所にいちゃうから。」
って本当かな?

「馬がフレームに収まったら、鼻が前下に向かって大きく動けるように、
自分の背中も緊張しないように。ベルじゃないんだからもっと気楽にw」

固定式の折返しをつけて、速歩へ。
あれ?軽速歩すると恥骨が前橋に当たるぞ??

「私何か変?」と聞いてみるけど、変じゃないみたい。
右・左・後・前、カール・アーチいろんな動きで居場所を探す。
けど見つからない…

「おへそをしまって、ベルトをスカスカに。」
いろんなことをしたけど見つからず。
結局、鐙を1穴短くすることにした。

常歩のときは頭を下げさせることができるけど、速歩になると
それが途端に難しくなる。
右手前から輪乗りに入って、駈歩準備。

「ハムちゃんね、1年間の成果を見せてね!」
とかる~くプレッシャーをかけられるw

「馬が自分から駈歩したいよ~、ってとこまでが
準備だからね。できた?」
うん、多分って言ってるそばから駈歩でちゃった。

「ハム、ハム、ハムっ。」
ハムストリングが働けるような場所で座っていく。
「お尻の具合はどうかいね?」
うん!いい感じ、ゴリゴリしないよ。

「1年間の成果出たね!」って先生。
うん!やった!
これでレッスンの後にアイスノンでお尻を冷やさなくて良くなった。
2年もかかったよ、長かった~><

一度蹄跡にでて、Cから再度輪乗りへ。
「馬が倒れ込まないように、正確な図形で。曲げすぎ注意。」
「内方脚が窮屈な時は、自分が内側に倒れ込んでいるときだよ。」
そっか、真ん中だね。

何度か右手前で蹄跡→輪乗り→蹄跡を繰り返した後、手前を変え。
ローズの苦手な左手前でも、輪乗りから駈歩。

曲がりにくい時ほど外方が大事。
外方の拳でローズを右側を柔らかくしたいけど、全然効果がない><
でも外方拳を使いながらでも輪乗りに入っていけた。

右肩をサポートできたところで左フレクションから駈歩へ。
一度失敗して蹄跡へ逃げられる、やっぱり左は難しい。

もう一度整えて発進、今度は成功。
だけど蹄跡へ逃げられる。

「少しずつ調整し直して、正確な図形に近づけていこう。」
輪乗りに入れないことは無いけれど、蹄跡には入られちゃう。
一旦、蹄跡へ出る。

「蹄跡を進むけど、馬の外側の肩を蹄跡から離しておけるように。
切り離せる感覚があったら、輪乗りへ。」
少しずつ、肩を動かしてみるけどあんまり反応がない。
何回か失敗して最後1回は輪乗りに入れた。
やっぱりローズの左手前は難しい。

最後は、軽速歩で歩度の詰め伸ばしからの
ポイントを狙っての常歩への移行。

苦手な常歩で大きく動く感覚をたしかめていく。
常歩になると固まる癖をなくしたい!

最後の方は、ローズが体を使っていい常歩になってくれた。
最初のトロトロ常歩と全然違う。

常歩で歩度を伸ばしたり、のびのび大きく歩かせることは
すごく難しいんだって。
ライダーがサポート出来ることが少ない上に、邪魔をしてしまう
要因がたくさんあるかららしい。

ローズの左手前がなんで難しいのか聞いてみる。
「ローズは左手前で右の肩が張ってしまう。
貼ってるだけじゃなくて捻れている。」

確かに、左手前になるとローズの耳の高さが違ってくる。
左のほうが低い。
「まず肩を入れて、捻れをなくしてからベンドにしないといけない。」
「捻れは馬の左右のバランスから来ているから、胴体(肩)から
直していく。頭で何とかしようとすると余計にひどくなる。」
だから、難しいのか。

今後の課題だなぁ。
でも下方移行の動きは良かったって(*^_^*)

 

S先生の動画はこちら!